感情がシンクロしていると感じる
約束の時間がきて
待ち合わせした場所に向かうと
後から来た彼は
すっかり普通モードで
「どうしましたか？」と
いつもと変わらず
明るく私に問いかけた
さっきの
落ち込んだ姿は
私のことではなくて
別件だったのだろうか？と
自分が考えすぎていたような
そんな気恥ずかしい気分になる
でも
いざ自分の事情を話し出すと
やっぱりドキドキと緊張して
私は彼の目が見れなかった
私が
言葉を選びながら
自分の事情が変わったこと
決して何か不満があったり
ここが嫌で
離れたいわけではないと
事実と
素直な気持ちを
伝えることにした
私の勘違いだったとしても
誤解されたくない
ポイントだったから
彼は
一通り私の話を聞くと
自分の言葉で
シンプルにまとめて
〇〇ということでいいですか？
と私に確認してくれた
そして
私がやりたい事なんだろうから
と、応援してくれて
その中で
もし可能ならば
回数は減らしてもいいから
継続してほしいという気持ちを
丁寧な言葉で伝えてくれた
続けられるペースが
あれば
そのペースで構わないと
そして
彼の中で
もしかしたら
私の負担になっているのでは？
と心配していた事に対して
「〇〇は大丈夫ですか？」と
確認してくれたり
何か気になることがあれば
いつでも遠慮なく言って下さいとまで
言ってくれた
私は
少しは期待しつつも
難しいだろうと予想していたから
予想外の展開に
とても驚いたし
彼が
状況を理解してくれたこと
引き止めてくれたこと
かえって
私を心配してくれていたことが
とてもとても嬉しかったし
有り難かった
なので素直に
「ありがとうございます！」
と感謝の言葉を伝えた
そして最後に
彼から
「話があると聞いてから
ここを離れてしまうのではないか
とショックだったんですよ、、、」
と
口にしたまま
私が数時間前に
目にした彼と同じように
思い詰めた表情で
頭を下げて項垂れるような
姿勢になり...
彼は
そのまま黙ってしまった
その時
【やっぱり！】
【私が離れると落ち込んでいたんだ！】
と確信をもった
そして
【彼と私の感情がリンクしてる！】
と
瞬時に理解した
今思うと
どうしてそんな発想になったのか？
全くわからないけれど
ものの数秒で理解した
そして
またうなだれる彼を見て
私の胸も痛み出したと同時に
【どうしよう】
【やっぱり彼とは何かある！】
と緊張でドキドキした
そして
何とか今の
気まずい状況を打開したい！と
「そう思いますよね〜」
「私もどう話そうか悩んで胃が痛みました」
「でも正直に話すのがいいと思って〜」
とあくまで軽く返答した
自分を笑顔にして
動揺していないことにして
自分自身を
誤魔化すのが精一杯だった
彼は
そんな私の言葉を
少し
寂しそうに
気まずそうに
聞いていた
続く
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